食べても太れない原因~体質・遺伝もあるが胃腸が重要

痩せすぎで服が似合わない、貧相な体つき……

しっかり食べて太りたい!と頑張っているのに太れない……

原因の大半は胃腸です。先天的な理由の人もいますが、多くは胃腸の問題です。そして工夫次第で太ることはできます。

太れない理由は3つ

太らない理由は、単純に栄養が足りていないだけ。栄養が足りていない理由が、食事量が少ない、食べたものをしっかり吸収できていない、栄養を体に作り変える力が弱い。この3つのどれか。
血中に十分すぎる栄養がなければ脂肪も筋肉も付かない。仮にそうなっても、ホルモンの働きが弱いと肉にならない。
だいたいは栄養面が原因。ホルモン系は先天性の場合や、かなり不規則な生活で疲れ切っているなどの場合で、それであっても栄養面の解決で太れる可能性はある。
太るために自分なりに頑張って量を食べても太れない人が多い。これは食べた分の栄養が体に入りきっておらず、そのまま排出されているから。
胃でドロドロに溶かされた食べ物は、小腸液でさらに細かく栄養素に分解されて吸収される。食べても太れない人はここに問題が生じている可能性がある。
肉類などタンパク質は胃で十分に分解できず、そのまま大腸まで到達して腐敗。くさいおならの原因となる。ガリガリな人は重い食事が苦手な傾向があるのは、こういった消化困難な食べ物を十分に分解できないため、食べたものを栄養として吸収できない。
胃と小腸では消化酵素が含まれる消化液により食べ物を分解し、小腸がそれを吸い上げる。消化酵素には炭水化物用、タンパク質用、脂肪用などに専門のものがある。油ものが苦手、揚げ物を食べると下痢をするという人は脂肪の消化酵素が少ないから。そのため胃腸に油が残り負担がかかるため、腹を下して排出を促している。
このように消化酵素には個人差がある。ある意味個性とも言える。だから同じものを同じ量だけ食べても、人によって体内に入る栄養量は全く違う。だから太る、太らない人に分かれる。
量を食べても太れない人は、消化と吸収に問題があるから。
ではどうすればいいのか?

胃腸に合う食べ物じゃないと太れない

消化酵素を増やしたり種類を増やすのは無理。スポーツでも向き不向きがあるように、食べるものにも向き不向きがある。苦手なスポーツで頑張るより特異なスポーツに力を入れたほうが伸びるように、食事も胃腸が得意なものの割合を増やすようにするべき。
油ものが苦手なガリガリな人が、揚げ物やファーストフードのカロリー目当てで食事を頑張っても、胃腸はそれらから十分に栄養を吸収できない。それだけでなく胃腸はコテンパンにやられて疲れる。胃腸の疲れは自覚症状が分かりづらいが、如実に影響が出てさらに消化力と栄養吸収効率が落ちる。
肉が太れると聞いて食べても、タンパク質消化酵素が弱いと消化しきれず大腸内で腐敗し毒素が体内に回り胃腸の調子を崩す。ヨーグルトも乳製品なので同じく消化吸収の難があり、日本人には合わないことが多い。
米やパスタなど炭水化物は太るために重要な栄養素だが、これも消化がうまくできておらず、栄養が体内に入っていない人がいる。炭水化物抜きダイエットは基本的にNGだが、中には炭水化物量を減らすことで体調が非常に良くなる人がいるのは、このように炭水化物の消化酵素があまり働いていない人。

白米で太る・太れない本当の理由

なぜ太れないか?の原因はこのように人によって違う。自分の胃腸に何があっているのか?これを見極めるのが無理なく太るための近道。
日本人は基本的に白米中心で太れる。白米大好きな人で太って困っている人がいることでも分かるだろう。ただ勘違いしてはいけないのは、白米が太る食べ物ではないということ。例えば江戸時代など米ばかりでおかずが今のように充実していない時代、日本人が太っていたかどうか?という話で分かるだろう。現代人でも米だけなら太って困るということはない。一緒におかず(タンパク質)をしっかり取っているからカロリーオーバーになっているだけで、おかずにより白米が進むため食べ過ぎになり太っているだけ。
食べても太れない人は、カロリーを一度忘れて、単純に白米をメインとした和食にしてみるといい。あっさりとした和食のほうが順調に太れる可能性がある。
どうしても洋食のほうがハイカロリーで太りやすいイメージがあるが、胃腸の個性を考えるとまったくもって逆効果、ということが多い。
自分の胃腸に合った太れる食事の見つけ方
食べても食べても太れない人は、メインとなる主食の種類を一度変えてみるといい。米でダメならパスタ。パスタがダメならうどん。パンなどいろいろある。もしかすると炭水化物が合っていないという可能性も若干あるので、固定観念を捨てて、自分の胃腸が楽できる主食を見つけたい。そのうえで、その主食が進むおかずを見つけたい。そうなれば自然に食べれて自然に身について太れるだろう。

自分の胃腸に合っているかどうかは、食後、特に昼食後で判断すると間違いがない。食べた直後から腹や体全体が重い、ダルい、あくびが出る、眠気が強いといった症状や、夕方にかけて腹部膨満感が出るなどする場合は、食べる食事が合っていない可能性がある。これを解消するだけで現状より10%以上の体重増が出るケースがある。それくらい胃腸を疲れさせると栄養吸収に問題が生じるということ。

遺伝で太れないのは半分だけ本当

基本的に体質が原因となる。その体質こそが胃腸であり、胃腸に影響を与える要素が深い原因
遺伝は太れない体質の原因になる
太れないかどうかは遺伝に影響されるのは間違いない。
一般的に太りやすい、太りにくいという大雑把な遺伝が語られるが、細かく原因を探ると胃腸に行き着く。
家族全員が太っている、その親も太っているような家族の場合、やはり家庭内の食事環境がハイカロリーな傾向。親の元で出される食事を食べていくので、食事内容の傾向が親と似るから。
逆に細い家庭はあまりジャンクフードなどは食べず、和食中心ということが多い。
これは何も食事内容が似るだけではない。胃腸の強さ、特徴の遺伝が関係する。
胃腸が弱いというのは基本的に後天的原因が主とされるが、過敏性腸症候群は親から遺伝しやすいとされている。なので胃腸の弱さ、強さというのは遺伝が人によっては強く影響している可能性がある。
この胃腸の強さを具体的に言うと、主に消化力と栄養吸収力の2つになる。消化力と栄養吸収力は膵臓や肝臓、胆のうから出る消化液、消化酵素の種類や量に左右され、胃腸の血行にも強く影響される。粘膜病変があるとその部分から栄養は吸収されない。こういったものがすべての人類で同一なわけがなく、必ず個人差が生まれる。ガリガリで太れない人は何かしら胃腸が先天的に弱い、もしくは後天的にだめになっている可能性が高い。

遺伝以外の太れない原因はストレス

後天的な理由で考えられるのはストレス。ストレスといっても仕事や学校、家庭内などの精神的なストレスに限らず、食事から起こるとストレスも影響する。
例えば消化が悪いものを食べたり、脂質の分解酵素が少ないのに脂っこいものを食べて胃腸が疲れるというのもストレスに繋がる。また最近多い、糖類ゼロの人工甘味料による腸内細菌バランスの崩壊もストレスになる。
ストレスは自律神経を乱す。胃腸は交感神経優位により鈍くなるが、副交感神経が優位になりすぎると活発に動きすぎて胃が荒れる。このように微妙なバランスで良い胃腸は維持される。だからストレスにより胃腸が乱れてしまい、食べられない、消化できない、吸収できないというのが太れない原因の一つとなっている。
もし仮に頑張って無理に食べたとしても、それは自分自身のストレスにもなるし胃腸のストレスにもなる。なので結局は、頑張って食べた割に消化しないし吸収できない。なので努力の割に見返りは少なく、胃腸の疲れが溜まって余計に食べられなくなる。

女性の場合はピルを飲んでいると太るということが多い。だから太るためにあえてピルを飲むという人もいる。
ピルで太るのは一つはむくみ。残りは実際に脂肪が付きやすいのだが、あくまで食欲が増す、脂肪が付きやすいというのが原因のため、もともと食べられない原因が胃腸にある場合はあまり効果はない。もともと普通の体質の人がピルで太るというのが一般的。またピルは別の目的で常用するのは良くない。
うつ病の人は基本的に痩せる。ただ稀に食欲が増す人がいる。基本的には落ち込みがひどいと食欲はなくなる。逆に攻撃的なストレスの場合、例えばムシャクシャした場合はやけ食いになる。だからガリガリで太れない人は、気分が落ち込むような状況は避けないといけない。じゃあイライラムシャクシャしたほうが食べられる量が増えるのか?というと、これで太るのはもともと太っている人だけ。ガリガリな人は胃腸が弱いのでやけ食いがストレスになり、それが何度もあると余計に食べられなくなるから逆効果
仮にピルで太れたとしても、基本的にむくみとセットになる。なのでふわふわした締りのない体型になる。それでもいいとしても、ずっとピルを飲み続ける必要がある。その体への負担は計り知れないし、閉経後にはどうするのか?という問題がある。
太るための目的の多くは見た目のため。その見た目がよくなるという目的はピルでは果たせない。